【レビュー】動画編集ソフト「Wondershare Filmora(フィモーラ)」で動画作成を時短しよう

動画編集ソフト。
このご時世、めちゃくちゃアプリが出てきているので迷ってしまいます。

今回はたまたまご連絡頂き「Wondershare Filmora(フィモーラ)」なるアプリを知り、ちょっと使ってみたので感想諸々を綴っていこうと思います。

はじめに注意点です。
本記事はワンダーシェアーソフトウェア社から連絡を頂き、Filmora(フィモーラ)バージョン11.6.3を実際に利用させていただき作成しております。動画編集ソフト何か良いの無いかなぁと、ぼんやり思い描いていたところにご連絡を頂きました。
褒めちぎる気もなく、ある意味わたしも便乗してのお試しと記事作成です。こんなこと出来るのね程度で参考にしてもらえればありがたい限りです。

筆者の動画編集スキル

まずはわたしの動画編集の知識レベルです。
基本的な操作や概念は分かっているところからのスタートとなります。

  • 2016年頃から知り合いの結婚式の余興動画を引き受けることが年に1回程度ある
  • 動画編集は基本的な操作くらいしかやらない
    • カット編集や画面切り替え
    • 音量調整 など
  • Photoshop,Ilustratorは専門学校で操作覚え済み
  • 動画編集で利用したことのあるソフト
    • iMovie
    • Adobe Premiere Pro
    • Adobe After Effects

Adobe製品の動画編集で抱えていた課題

Adobeの動画編集ソフトを利用していましたが、お値段も高いということがありますが色々抱えていた課題があります。

  • トランジションの初期サンプルがしょぼい
    • 海外サイトからのダウンロードとかで拡張性はすごいけども、最初から入っているものだけでは物足りない印象
  • 編集技術や知識が必要
    • 使いこなせれば最強のソフトですが、ごくたまに使うレベルでは訳の分からない高価なアプリケーション
  • 繋ぎ合わせるような簡単な動画を作るだけには導入のハードルが高い

そんなことからどこかに簡単に動画編集出来るソフトないかなと思っていた次第です。

iMovieは簡単で無料で利用できますがテンプレ以上の動きは難しい。
文字入れの自由性がほとんど無いので物足りずに行き詰りました。

「Filmora(フィモーラ) 」は初心者の課題を解決出来るソフトか?

使ってみての感想は「解決出来る」という結論です。

ある程度のテンプレートがあったり、無料で利用できる音源や効果音もあるのでさくっと何かを作れます。
無料音源のおかげでYoutubeやTwitter、InstagramなどのSNSで簡単にアップ出来るのは嬉しいですね。

感覚としてはiMovieの上位的な立ち位置に感じました。
Filmoraの動画編集機能もなかなかに整っています。

今回お触りして感じた内容は以下の通りです。

  • タイトルやテロップの動きのあるテンプレートが豊富
  • トランジションが(画面切り替え)優秀、使えそうなテンプレートがたくさんある。
    ※正直筆者はここが一番の魅力です。
  • スピードランプで動画の緩急の調整が簡単
  • モーショントラッキングの精度が良い
    ※今回の動画では微調整無しで追いかけてくれた。すごい。
  • オーディオノイズ除去機能で風のノイズを除去

実際に作ってみた動画の画面キャプチャがコチラなので参考までにご覧あれです。

手持ちで試せそうな動画が、身内で楽しんでるだけのスノボ追い撮りでした。
どこまでモーショントラッキングがついてこれるか試してみましたが、ポチポチ設定するだけでついてきてくれたのでびっくりです。

Name
何か使えそうな機能無いかなと右クリックやらダブルクリックをしまくる。
そうすると「これ使えるかしら??」という機能っぽいのが出てきてくれます。
チュートリアルもあってありがたやという感想です。

使ってみた機能の感想

制作や調べる時間で5時間くらい触ってみた感じです。
初見お触りのソフトでサンプルのような動画が5時間程度で作れれば良いのでは??という感覚です。

(Adobe製品で5分動画を1本作った時は休日を5日分費やしてやってたというのに)

    オーディオノイズ除去機能で風切り音を低減

    今回の動画はiPhoneXSで撮影したスノボの追い撮りです。
    野外での撮影、かつスピードが出る状態のため風の音が爆音で入っております。

    「風の音除去」のみを設定した場合は、3割程度の効果に感じます。
    小さめの風の音が消える程度でした。

    暴風レベルの音を消したいとなると
    「風の音除去」ならびに「通常ノイズ除去:強」の設定でようやく耳に優しくなりました。
    図の設定にしたところで元データのノイズが7割程度(体感)に抑えられました。

    今回は会話メインの内容ではないですが、時折撮影者の笑い声とかは音量変わらずな印象です。
    風の強い日の動画データでもそこそこ耐えられるのではないか??と感じるポテンシャルです。

    設定方法は至ってシンプル。
    音量の波形をダブルクリック > オーディオの設定が起動 > ノイズ除去の該当箇所にチェックを入れる

    これだけで設定完了です。

    スピードランプで動きに緩急を簡単につける

    今回の動画データは初期設定で撮影してたので恐らく30fpsでしょう。
    あんまり滑らかなスローモーションにはなりませんが、アクティブ系動画なのですからやってみたくなります。

    動画内では2か所に使ってみました。

    • 1つ目:「減速 > 停止 > 減速 > 加速」
    • 2つ目:「減速 > 加速」

    このあたりは腕の見せ所ですね。
    どのあたりから減速して見せるか、加速させていくか等々を考えていくセンスが必要。。。

    60fps以上で撮影するとぬるぬると減速加速すると思うので、そういった動画撮影を行う場合は結構使い勝手が良いかと感じます。

    設定の仕方はコチラも簡単。
    詳細な使い方はFilmora公式サイトのチュートリアルもあります。

    対象の動画を挿入 > スピードを変更したい箇所をカット > 該当コマを右クリック:スピードランプを選択
    あとはサンプルの波形を選択して自分の動画に合わせるだけです。

    どこで加速減速入れるか迷った設定が伺えますね。
    精進あるのみ。。。

    テンプレートプリセットでオープニング/Youtube終了画面を作成

    続いてオープニングやYoutubeの終了画面など、センスが問われる箇所の作成です。
    わたしはグラフィックを触ることは出来ますが、0から作り出すのはとても苦手です。

    そんなわたしにピッタリ。簡単に動きのある美しいコンテンツが作れるそうな。
    テンプレートプリセットなるものが用意されているとFilmora公式サイトに記載されていました。
    楽できるところはどんどん楽していこうの精神。

    実際に使ってみて、確かに楽ちんでした。
    サンプルの動画の上にドラッグ&ドロップで自分の動画に差し替えるだけです。

    実際に動画を見ても、冒頭だけ明らかにエフェクトが入っていて凝った演出になっています。
    (でも作業は探す時間10分、設定に5分程度という堕落)

    しかしよく見るとテンプレートで設定したコンテンツに赤いダイヤのようなマークが…。

    エクスポートをしようとしたところ「有料のコンテンツが含まれています」という文字により、赤いダイヤのマークのコンテンツを利用する場合は別途お支払いが必要となる様子。
    やはり凝ったことを簡単にやるというのはそれなりの対価が必要ということですね。

    Filmoraの動画編集ソフトとは別に「Filmstock」という素材販売がありました。
    素材を単品で購入するかサブスクリプションで購入するかの選択肢があるようです。

    オープニングで凝った演出をしない動画構成にすれば不要です。
    まずはやれる範囲でやってみて、時短したいという時にはちょろっと素材やフィルターを追加で購入するのが良さそうです。

    使ってみた印象としては、簡単に作れたということもあって約1,500円/月の価値は十分にあると感じた次第です。
    むしろ素材を探している時間の方が長くなってしまいそう。それだけ無限大な動画が作れるということです。

    Filmora(フィモーラ)でのイマイチと感じた部分

    さてさて、利用してみて良かった点を挙げましたがもちろん使いにくいと感じた部分もあります。

    • 枠線による囲いがマスクを利用しないと出来ないため手順的な動画では使いにくい
      ※作り方はあるけど初心者向けじゃないかなという印象
    • 箱の色を自分好みに変化させるのが難しい
      ※明度彩度の設定のみでカラーピッカー的な選択が出来なかった
    • 箱のサイズだけを変更することが出来ない
    • テンプレートで設定されているモーションの動きや速度の微調整が出来ない
      ※最後に5秒だけ静止して表示させたままにすることが出来なかった
      ※いじると変な位置で停止したり、モーション全体がゆっくりになったり調整が難しかった
    • 文字列はパソコンにインストールされているフォントを設定する
      ※おしゃれフォントを自前で用意しないとショボいフォントしかない悲しさ

    動画素材の配置や文字列に関しては自由性があり、非常に扱いやすいです。
    しかし事前に用意されているモーションに関しては微調整やカスタマイズが出来ないので動画部分で調整する必要があります。

    これはあくまでも「動画初心者」を対象としたソフトとしているため、モーション部分のことはテンプレートを使ってねという意志ですね。
    自分で素材を作れる方には物足りない部分が出てくると思うので、そういった方は素直にAdobe製品に走ってもらったほうが幸せになれそうです。

    結論:動画編集初心者~中級者で時短を狙いたい人は使おう!

    Wondershare Filmora(フィモーラ)は動画作成を少しやったことがある程度の初心者でも、簡単に動きのある動画を作ることが出来ます。
    豊富なテンプレートからポチポチ流し込んでいくので、特別な技術というよりこれ良い!という探すセンスが大事です。

    トランジションに関して言えば、今回Fimoraを利用した時に画面切り替えで使えそうなものが非常に多くて逆に迷ってしまいました。見ているだけで時間が過ぎるやつです。
    スライドショーとかに非常に使い勝手が良さそうでワクワクします。

    iMovieやAdobe Premiere Proでの不満はトランジションの部分でした。
    トランジションの種類が少なかったりデフォルトの設定だと初心者間丸出しな動きだったり、テンプレート導入のハードルが高かったりと扱いにくいというのが多くてモヤモヤ。

    利用したい機能についてもAdobeでは専門用語が多くて普段利用していないとどこから引っ張り出すか分からないことが多々。
    Filmoraでは専門用語のような記載は少なく、メニュー内容から予測しやすい表記で分かりやすい印象です。
    右クリックやメニュー、ダブルクリックで機能全体が表示されて機能を把握しやすかったので、検索や思い出して探す手間が省けました。

    こういった学習コストが短縮出来るので、Filmoraは少し凝った動きに見せたい!というニーズにおいて優秀であると感じました。

    動画制作の練習から入るのが良し

    • まずは無料版を利用して操作感を覚える
    • 動画作成が出来そうであれば有料版を購入する
    • 時短したいなら有料テンプレートに追加課金する

    という流れを踏んでいくと都合が良さそうです。
    Fimoraは他の動画編集ソフトと似た操作感で出来るので、要点を抑えていくことが可能です。

    動画の配置や文字列の配置、画面の切替などの動画作成において必要となる部分は自由度が高いので扱いやすい製品でした。

    ITの画面キャプチャ系の動画作成ではイメージ出来ていませんが、動きのある動画コンテンツでは非常に優秀な印象です。
    今年の冬はスノボ動画たくさん撮ってアップするのも良いかしらと思った次第です。
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