こんにちは。ますのです。
元号が「令和」に変わり、早くも1ヶ月ですね。10連休後にWSUS配信をしていましたが、更新プログラムがなかなか適用されませんでした。
色々調べていくと適用されるための前提条件があったので、そちらの内容を記載していきます。
環境:配信対象となる製品、OSの種類
- Office2010 (RTM/SP1/SP2)
- Windows7
- Windows10(1709/1803/1809)
新元号が配信されなかった原因:各種バージョンが古い状態だったため
今回の主な原因はこれらでしたので、最新版の更新プログラムが対象外となっていた状態でした。
- Office2010のバージョンがService Pack2ではなかった
- Office2010のバージョンをServicePack2に上げるにはRTM→SP1→SP2で当てる必要があった
- Windows10のOSビルドのバージョンが古かった
そのため、WSUSに対象の更新プログラムと認識させるために、各製品の最新プログラムを事前に仕込んであげる必要がありました。
WSUSで新元号対応のKBを対象とさせるために承認/配信したKB一覧
配信更新プログラム | 対象ソフト | WSUS上の分類 |
KB2687455 (KB2510690) |
Office2010(SP1)→(SP2へ) | Service Pack |
KB2687455 | Office2010(RTM)→(SP1へ) | Service Pack |
KB4493440 | Windows10 (1709) | 更新 |
KB4493437 | Windows 10 (1803) | 更新 |
KB4495667 | Windows 10 (1809) | 更新 |
KB4493453 | Windows7 | 更新 |
※これらの更新プログラムが適用された端末であれば、Microsoftが提唱している新元号対応プログラムが自動配信されたことを確認しました。
新元号対応プログラム参考:https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4478844/office-updates-for-new-japanese-era
Office2010(KB2687455)適用後、一気に更新プログラムが流れてきます。
シャットダウン時に70件近くインストールがかかり、PCの電源が落ちるまでに10分くらい掛かりました。
ユーザへの周知が必要かどうかは要検討ですね。
WSUSに配信プログラムを表示させるために「分類・製品」から選択をする
Windows Server Update Servicesをサーバより起動後、オプション>製品と分類をクリックして、「Service Packs」「更新」にそれぞれチェックを入れます。
チェックを入れると、WSUS起動時の画面にチェックした2つが表示されるので配信プログラムが同期されるのを待ちます。
各配信プログラムを手動でインポートすることも可能
すぐに検証したい方は更新プログラムのインポート方法をお試しください。
https://soypocket.com/it/microsoft-office/wsus-import/
あとは対象のコンピュータの設定、配置や手動承認、自動承認などの細かい設定を行って配信完了になります。
あとがき
更新プログラムを承認しておけばなんとかなるでしょうって解釈してたら、古いバージョン使われてるとあたっていないなど初めて気づくことが多々ありました。これも良き経験としてWSUSの知識になっていけばと教訓でした。