5年半勤めたSES会社を退職してCIerに転職します

こんにちはますのです。
この度未経験で拾っていただいたSES会社を退職する運びとなりました。

数年後に振り返りたい時にもちょうど良いので棚卸し含めて徒然なるままに書きたいと思います。

未経験からの5年半でやってきたこと

ざっくりとやってきたことになります。

  • 某ITスクールに通ってLPIC1、CCNAの取得
  • 現場1社目:単身で現場に投入される
    • エンドユーザ企業の情報システム部
      • ヘルプデスク1年経験の後、社内インフラ部門へ異動。
        • 社内向けのFAQサイト構築、AD管理(GPOやDNS登録)、ADFS、WSUSなどを扱う。
        • VM環境からAWS環境への移行(手順書をもとに検証&本番対応)。
        • リプレースによる移行、新規構築、ユーザ問い合わせからの要件すり合わせを経験。
      •  自社の現場リーダー的ポジション?(小規模ながら)
        • プロパ役職者ヒアリングのうえ、業務委託の人員補充や提案、一次面談対応など対応。
        • 自社メンバーの育成と現場内フォローの実施。
  • 現場2社目:単身で現場に投入される
    • 中堅Sier企業
      • 大手Sier企業にプロパさんと一緒に参画する。
        • 非機能要件のチェック、報告。
        • コンサル資料の技術提案箇所の執筆、技術検証の実施。
      • エンドユーザ企業に穴埋めで参画
        • LifeKeeperやSwagger等の手順書まとめ。
        • ベンダー問い合わせや他社調整、工程管理など。
  • 個人事業:技術支援
    • スタートアップ企業のAWSインフラ&セキュリティ管理
      • 監査やセキュリティログ設定(AWSベストプラクティス則り)
      • ISMS認証新規取得対応(マニュアル作成&監査対応)
現場1社目で学んだ内容が、現在のわたしのスキルセットを形成しています。
そのため考え方は社内SEや運用に関して寄っているのかなと思う次第。2社目に関しては現場ガチャ失敗したかなぁ…。と少し思ったところ。
約1年程いましたが、穴埋めで行った現場で胃痛との闘いが始まりSESの怖さを知ったであります。

退職に踏み切った理由

主な理由は、自己成長が鈍化している感覚が強くなり、焦りを覚えたこととなります。

AWSに詳しい人達と関わり合いたい

SESの現場を変えてもらう際にも「AWS案件」を前提条件としていました。
大手Sierの中に放り込まれた時に感じた絶望感は今でも忘れません。

PMやPLやっている人、全員が技術知識お化け。

自身の能力の足りなさを感じることが多々。
色々と聞こうにも、雑談出来るような関係性の構築はフルリモートや立場的な部分に難しさを感じました。

分からないことがあっても自身で調べて解決出来るのですが、如何せん時間が掛かります。
周囲に気軽に相談が出来るところだったり、ナレッジの蓄積を調べる環境を求めますが都合の良い形にはならず…。

現状打破をしたい。
しかしどうすれば良いものか?
焦燥感に駆られ自滅していきました。

結果、ひとまずはエージェント登録という行動に移しました。

もっとAWSを業務で触れる環境に身を投じたい。
強制的に知見を増やせるようにしたい。
そんな思いを強く持ち始めたことが転職活動に踏み切った始まりとなります。

情報発信能力を強化したい

オンラインイベントが増えたことによって、各種セミナーや個人イベント等に参加する機会が増加しました。
LTで発信している皆様を見て「わたしもいつかやってみたい…。」という思いがぼんやりと出てきます。

SES会社や所属に関係無く出来ることではありますが、勇気が出ないです。はい。
LTするような経験値や知見を持ち合わせておりませんです。ただただ恐怖です。

経験値不足を解消、ならびに登壇出来る機会に恵まれる環境へ身を投じて修行したいという気持ちも転職意識への後押しとなりました。

転職活動で感じた自身の課題

自己分析をしたり、面接で聞かれたことに対して考えたことで新たな気付きもありました。

事業への貢献意識が薄い

各社の面接時にフィードバックとして以下頂戴しました。

  • SI観点での技術が浅い
  • 求められたものを着実にこなしてきた印象
  • スキルアップ以外の目的ややりたいことが見えない
  • 会社やお客様への貢献意識がまだ薄い印象

どちらかというと自分のためにやっている印象を植え付けたようです。

たしかに「会社への貢献」という気持ちはほとんどなく、自身のスキル向上が会社に貢献するものと思っていたと思います。
SESやフリーランスだと、自身が商品となるので「自身の価値=会社貢献」と盲目的に思っていた気がします。

今後は自身のスキルアップのために動くのではなく

  1. 企業へ利益がある
  2. それが自身のスキルアップになる

という動きを出来れば良いなとも思った次第です。

言うても自分の人生なのでさじ加減は間違えないようにするです。
完全に会社に寄ることはリスクでもある現時点では考えています。

自身の年収提示の根拠

今回求人に500万円~600万円とあったので、希望額をその旨で伝えました。

面接官より
「現年収よりだいぶ上がっていますよね?提示根拠は何かあるのですか?」

(いや、求人表に書いてあったじゃないですかぁぁぁ)

反論する術を持っておりませんでした。
現行踏襲で致し方なしと伝え、交渉失敗した次第です。

一番簡単な交渉は「他社で提示された金額を伝える」です。

1社内定貰うまでが大変なので、自身の年収アップの根拠を明確に言える準備を怠ったのは後悔です。
併せて、前職の年収がベースになることが身に染みました。

転職の軸として「経験<年収」としたほうが良い??と迷うきっかけにもなりました。

Name
ちなみに根拠として伝えた内容はこちら。
・前職で主任に昇格し給与が上がっている
・前職では退職金制度が導入されていた
・わたしのブログ記事を御社に掲載も可能転職エージェントの方に相談したところ、この理由であれば概ね問題無さそうですけどね…。とは仰っていただきました。

企業の方から評価された点

逆にフィードバックで以下の内容が評価されたので今後も継続していきたい所存です。

  • AWSの扱いやセキュリティに関する経験や考え方
  • 新しい技術に対する前向きな姿勢
  • スキルアップの努力する姿勢
  • アウトプットの重要性の認識

退職挨拶で返信を貰う

約5年半お世話になったSES会社さん。
雰囲気も良く居心地が良かったので離れてしまうのは寂しい気持ちがこみ上げます。
嬉しいお言葉も掛けてもらったので気持ちを忘れないようにいくつか投下です。

若手採用強化の初期メンバーとして、社に成功事例を残してくれた。
自己研鑽をし続けてくれたため若手採用を進めていく方針を会社としても押し出すことが出来た。
結果として若手採用が進み財産を残してくれた。
運が良かっただけではなく、好機を惹きつけ掴み取ろうとする熱意や向上心など、人柄もあったので自信をもって新天地でも活躍してほしい。
自分が進みたいように進んだ結果、気付いたらインフラもプログラムもやることになっていた。
やりたいように進んでいってください。ひとつずつクリアすることで大きい壁もいつの間にか超えていますよ。
事業貢献は出来ていたところもあったのだと、この時点で気付くことがありました。
また、目標としていたエンジニアの方も、興味を持ったことに着手していった結果と教えてくれました。
息苦しいのではなく思うがままにやりましょうということで肩の力を抜いていきたいと思います。
興味あることのベクトルが違うという点もありますが、他人と比べずに面白そうだと感じたことをやれる方々は素直に尊敬です。
自分の芯を持っている方に魅力を感じるのだなと感じました。

相談させていただいた皆様ありがとうございました

今回の転職活動において、Twitter経由でも多くの皆様にお話を聞いて頂きました。

その中では内定を頂いた企業の方、フリーランスとしての生き方を教えてくださった方、実際にお会いして悩みを聞いてくださった方々がいます。
出来ることならばお話をさせていただいた皆様と一緒にお仕事をしてみたい気持ちでいっぱいです。
(正直に言うと、普通に就職するより面白そうだなと直感が働いております。)

今回は結論として「技術経験値を重視」という修行の道を歩みたいと思います。
AWSに強い会社さんにお世話になり、今後のシステム開発の一助になれる人材を目指します。

今後また機会がありました際は改めてお話させて頂ければ幸甚でございます。

Name
Twitterやnote、YOUTRUSTなどから連絡を頂くことが多々あります。
SNSは積み重ねでやると見てくれる方が居るので、何だかんだ情報を整理しておくと良いなと思った出来事でした。

今後について

今のところ決まっていること。

2022年4月からCIer企業にてAWS頑張るマンになります。

  • 目指すもの
    • AWS SAP合格(SAAの期限が年末…。)
    • AWS SCS合格
    • クラウドサービス(SaaS)の導入障壁を下げる
      • 各企業のセキュリティチェックで弾かれないようなシステム作りを目指したい。
      • 便利なものを導入したいユーザ部門と、リスクを排除したい管理部門のせめぎ合いを少なく出来ないものか
どんな業務が待っているか、どんなことに貢献出来るかはこれから判明していきます。
AWSを触っていくことは確定しているので、ひとまずはAWSの知識を増やしていってやれることをやりたい所存です。
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