【勉強方法】IT業界未経験がインフラエンジニアへ転向するまでにやったこと

こんにちわ。ますの(@masno_soy)です。
ヘルプデスクからインフラエンジニアへキャリアチェンジし、業界経験として4年が経とうとしております。

先日、こんなツイートを。

昔勉強してたことでも、何となくで見直してみると意外な発見があるものでした。
ということで、ヘルプデスクからインフラエンジニアへキャリアチェンジした時に勉強していたことを振り返りたいなと思います。
基本的にわたしはHow to本で試しに作ってみることで知識を蓄えたので、利用した教材を主に紹介します。

わたしはヘルプデスク業務でディスパッチャー(メンバーへユーザの依頼やタスクを割り当てるポジション)を目指すことはせず、インフラエンジニアの道を目指したのであります!ディスパッチャーは現場特有の経験が必要ですが、インフラエンジニアは基礎部分は似通っているので融通が利くだろうという考えです。
SESやフリーランスポジションとしてはインフラエンジニアの方がまだやりやすいだろうという判断でございます。

勉強方法1:Virtual Boxで仮想マシンを作成する

まずは皆が最初に通るであろうと思っております、Virtual Boxでの仮想マシン作成から入りました。
というよりも検証環境が無いと勉強にならんので、完全に登竜門であります。

自分のパソコンの容量を使って、別のOSをインストール出来る環境を作るためのOracleが提供している無料仮想化ソフトウェア。
Virtual Boxダウンロードページ
設定とか仕組みとかどうでもいいのです。
WindowsServerのOSを立ち上げることが出来た!
CentOS環境を作ることが出来た!という成功体験が重要なのです。

ちみっこが良くわからずきゃっきゃ遊んでるのと同じようなものです。
OSをインストールとか何かエンジニアっぽく感じた瞬間ですごく満足していました。

勉強方法2:Windows ServerでActive Directoryを構築する

わたしの場合は社内SEのポジションとなり、ユーザ管理をメインでやっていたのです。
そのためLinuxよりもWindows ServerがメインだったのでWindows Serverの勉強が先になりました。

開発関係のインフラエンジニアの業務ではLinux系統の知識が求められるので、その場合はLinuxを先にやっても良いかもですね。

Windows Server 2016 ネットワーク構築・管理ガイド
Windows Server OSの構築方法からインフラエンジニアの基礎まで網羅している1冊です。
わたしは「長岡 秀明」さんが同じく著者のWindwos Server 2012を見ながらOS構築からActive Directoryの設定までを行いました。こちらの本も2012とほぼ同じくWindows Serverの基礎から各種構築までを画像を多用して記載しているので初心者にはオススメです。
1冊置いておいて損は無しかと。また、現時点でWindows Serverは2019が最新版ですが、2016とほとんど変わらないのでしばらく使えるのも良いですね。
Active Directory 最高の指南書
Active Directoryの概要を学ぶ意味ではこちらも良いかと。
Kindle Unlimited会員の場合は無料で読めるので、もしUnlimited会員の場合は追加資金なしで読むことが出来るのでコストの意味ではオススメです。ただ、そこまで詳しく説明しているものではないので常時持っている必要はないと思うのであくまでも「Kindle会員だったら」という点になるかなという印象。

勉強方法3:CentOSサーバでWebサーバをローカル環境に作成する

続いてLinux関連のサーバ構築です。
わたしはCentOSが無料のため、CentOSでWebサーバを構築する方法を実施しました。
Virtual Boxで実施すれば基本的には外部公開されないので初めてWebサーバを作る場合はVirtual Boxがおススメです。

できるPRO CentOS 7サーバー

CentOSの基礎からWebサーバの構築、メールサーバやファイルサーバ等の構築までコマンドと画像付きで載っていて、初心者でも順を追って実施することで構築が出来ます。
わたしはWebサーバの構築までしかやっていませんが、CentOSの使い方や基本的なコマンドをこの本より実践して大枠を捉えることが出来ました。現在はCentOSの最新版が「8」となっていますが、CentOS7で構築されているサーバも多くあるためCentOSの基礎を学ぶには良い印象です。

Linuxサーバ入門[CentOS8対応] (impress top gear):2020/4/22

今からLinuxを初めて勉強する場合はこちらをおススメします。
こちらもサーバー入門としてメールサーバやファイルサーバ、Webサーバ等の構築手順を画像付きで掲載していて、初めてLinuxを触る方でも手順を追って構築することが出来るようになっています。CentOS 8にも対応をしているため、CentOS 7を勉強したいということが無い限りは概ねこちらで代用可能な内容となりオススメです。

勉強方法4:AWS上にWordPressのWebサーバを構築する

わたしはこの勉強をやったことでインフラエンジニアとして認めてもらった感がありますので思い出深いのであります。
ローカル環境で構築することが出来たら仕上げとして、クラウド環境であるAWS上にWebサーバを構築してWordPressを立ち上げてみましょう。
クラウドって怖い。。。と思わないでください!Web画面上で出来るのでWebアプリケーション感覚でポチポチできますよ。わたしはVirtualBoxよりやりやすかったです。

ここまで出来ると手順書を見たり、Webで調べながら各種サーバを構築することが出来るようになります。

ゼロからわかる Amazon Web Services超入門 はじめてのクラウド かんたんIT基礎講座

わたしが勉強したのはこの書籍ではないですが、2020年時点でAWSでWordPressを構築することを分かりやすく解説しているものはこちらの書籍となります。
WordPressを作るにも方法は色々あり、初学者にはなかなかハードルが高いというものがあります。
しかし、こちらの書籍はAWSを使うことを初めてとしている方に向けているため、基礎的な部分が易しく記載されているのです。AWSにはとんでもない数の機能があるので、まず触ってみて感触を掴むにはオススメの一冊となります。
Udemy動画講座:AWS:ゼロから実践するAmazon Web Services 手を動かしながらインフラの基礎を習得
詳細
こちらは動画講座となります。Udemyは80%OFF等の割引を定期的に行っているため、定価では購入せずに1500円くらいの時に動画講座を買うのが理想です。
その中で「AWS:ゼロから実践するAmazon Web Services 手を動かしながらインフラの基礎を習得」という講座名があります。ネットワークの設定からWebサーバの構築などを細かく動画で解説しているため、画面を追いながら操作出来るのでオススメとなります。

Amazon Web Services実践入門 WEB+DB PRESS

ちなみにわたしが最初に勉強したのはコチラの書籍。
ただ2015年版とだいぶ画面が変わってしまったので、現在は概要確認で見る程度にとどまっています。
図解なども少ないので、そこまでオススメ。というものではないです。
しかし、当時MacのターミナルでAWS環境へSSH接続していたのですが、Macについて書かれている書籍が少なくて。。。唯一書かれていたのがこちらの書籍となるためわたしはこちらを購入した次第です。ただ、今でも時折見返してネットワーク設定の箇所について見直すことがあるのでためになっております。

この勉強方法1~4を実施したことによって、AWSを触ってサーバ構築や社内インフラの設計等に携わることが出来たのです。
基本的にはWebサーバの構築をメインでやっていましたが、WordPressはDB、PHP、Apacheを使うシステムなので応用が利くことが多いと感じています。

まずは慣れてみる!そして構築が出来るようになる!というところでしょうか。

SESや転職時の面談でインフラ未経験者だとしても
「AWSでWebサーバを構築してWordPressが使えるように公開設定した」と伝えられれば、意欲としてはバッチリなのです。
少なくとも「AWSを触ったことがある」ということが大きな強みになるでしょう。

何から勉強してよいか分からない方の参考になればうれしい限りです。

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